”晴耕雨読”ぶどう園

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2013年栽培の様子(1〜6月)

記載が新しいものほど上になります。

房の成長

シャインマスカットの房は日毎成長します。
6/20から10日毎に成長写真を以下の表に掲載していきます。

シャインマスカットは1房当たり粒数が35〜40が理想とされているので掲載の3房はほぼ理想通り。
粒数が多い房は敵粒作業(ハサミで粒を抜く)を行う。これは細かい作業で非常にきつい。
樹勢・萌芽促進等により房に成長差がある。
房には雨等による病害予防・紫外線軽減のため傘が掛けられていて、傘の色の違いは材質の違い。

収穫 8/24収穫、390g 8/24収穫、490g 8/29収穫、390g


20
8/20時点で糖度18度以上で収穫できるのは中央No.4の房のみ。これらモニター3房のぶどうの木は2〜3年目の若木で、中央No.4の木と右No.7の木は今年初めて実を着けた。左のNo.1は昨年が初めて。若木の特性として、木の成長に養分を使うため、実の成熟は不全気味となるようだ。モニターとして、4、5年目の木も含めるべきだった。


11


29


20


10





20
房No.1 房No.4 房No.7


6/20 新梢も広がり部分的にはぶどう園らしくなってきた。
雑草も再び繁茂。





















6/20 タマネギ収穫。期待したより大きくなっていた。























ジベレリン処理


シャインマスカットの房づくりが終わって花が咲ききり粒の形成が始まったところで、ジベレリン処理を行う。(今年は5/29〜6/4行った)
ジベレリンとは植物ホルモンでぶどうを種無し(不稔化)にさせる。
写真の右の房を左のジベレリン液に一房づつ浸ける。
この時期、房は5〜6cmになっている。
処理適期があるため時期を外せない重要な作業だ。

私の畑は23aだがぶどうの木が若木なものだから、今年の結果面積(枝張面積)は約9a。
房づくりには延3日かかり、ジベレリン処理には延2日かかった。

この1回目ジベレリン処理から10〜15日後に2回目のジベレリン処理を行う。
2回目の処理は顆粒肥大が目的。





























5/8空きスペースに植えた野菜も順調に生育中。






















5/19に種を蒔いたスイートコーンも芽を出し順調に生育中。







































5月中旬に苗を植えたサツマイモ40本は約20%が枯れてしまった。
始めのステージでは毎日の水やりが必須。

今年は春から雨が少なく、梅雨入りしたのに雨がない。
今後1週間の予報も雨なし。



































綺麗だったアマリリスは4〜5日でオシマイ。
花の命は短い。






















ぶどう栽培技術向上セミナー


5/24 県の地区農務事務所主催の新規就農ぶどう栽培者を対象にしたセミナーに参加。
こちらは若い人も多い。
年11回基礎的栽培技術を教えてくれて無料。

今回は主に房づくりについて。


















会場のぶどう園(笛吹市石和の農家)には1970年製のダイハツ軽トラがさりげなく現役で活躍していた。
昔の軽は小さい白ナンバーだった。





















園の外から今日の白根三山
4日連続で今日も真夏日、雪も大分解けだした。




















我が園のぶどうも写真のように花が咲きだした。
ぶどうの花は一粒毎に咲き、写真の小さく白く見えるものが雄しべで中に小さい雌しべがある。
極めて地味な花であるが独特のいい香りが漂う。

この時期に房づくりという作業がある。
写真のこの房では成長すると大き過ぎてうまく熟さないので、小さく整形するのである。
20cm程のこの房の下部(房尻)4cmだけを残し、上部90%程をハサミもしくは指で削ぎ落とす。
房数が多いので気の遠くなるような作業だが、甘く美味しく形のいいぶどうのためには必須作業である。
大房大粒系の生食ぶどうでは殆んど全ての品種でこの作業をする。
外国ではやられない日本独特の栽培技術と思われる。

写真にポインタを当てると整形後の房が見れます。











園の一角ではアマリリスも咲きだした。























シャインマスカット栽培講習会


5/21 農協(JAフルーツ山梨)による地区栽培講習会に参加。
講師は県果樹試験場研究者
新梢管理等について最新技術を教えて頂いた。
昨年度(2012年)は農協に加入していなかったが、今年度加入し技術指導を受け販売(市場出荷)も農協にお願いする。

シャインマスカットは平成19年から苗木が出回り、22年からぶどうが市場に出回り始めた新しい品種であるが、食味がよく消費者に人気が高いため全国的に栽培面積が急増している。
このため更新栽培(品種変更)する農家は多く、栽培技術への関心が高い。
私の場合、平成24年度(2012年)にぶどう園を借りた時には既にシャインマスカットがデラウエアの畑に並植されていて、同年度から出荷(農協外業者)できた。



今日は真夏日の暑い日だった。
シャインマスカットはもうすぐ花が咲き、作業も忙しい時期になってくる。










会場へは自転車で
途中の土手にはヒナギクが咲き乱れていた。
背後中央遠方の山は大菩薩嶺(2,057m)





















接木


5月中旬幼木の台木(根が強い品種の木)数本にシャインマスカットを接木した。
接木したところには活着させるため特殊ビニールテープを巻く。





















今年伐採したデラウエアの幹から芽が出ていたのでこの芽にもシャインマスカットを接木してみた。
根が十分に残っているのでシャインマスカットの接木枝の急成長を期待したい。






































シャインマスカット(黄緑系)の他にピオーネ(黒系)も数本接木した。
上手くいけば来シーズンには少し成るだろう。






































このシャインマスカット若木の枝が萎れていた。
枝の根元を切ってみると、トラカミキリという害虫の幼虫がいた。
昨秋トラカミキリ対策の消毒をしたのだが・・・
トラカミキリのヤローメ!(`・ω・´)




















除草と野菜植付け


5/8 除草前
前回の除草から2ヶ月、だいぶ雑草が伸びてしまった。





















除草後
これですっきりした。





















空きスペースにナス、ピーマン、オクラ、枝豆、トマト、ミニトマト、キュウリ、カボチャ、プリンスメロン、スイカ、インゲンマメを1本づつ植付けた。






































ジャガイモ、タマネギ、イチゴ、サヤエンドウ順調に生育中。








































萌芽


4月中旬萌芽開始されたのでポリエチレンホースを除去した。






















概して、ホースを被せていた枝は他の枝より思惑通り数日の進展が見られる。(気がする)

1回目の防除(消毒)も実施した。
越冬病原菌に対するもの。



















ついでにスプリンクラーで潅水。
萌芽時期の潅水はいいらしい。
2週間降雨無く、今後1週間も降雨無しの予報。




















雑草にもイイお湿りとなってしまうが・・・























苗木植付け


3/28 デラウエアを伐採したところにシャインマスカットの苗木を植付けた。
30cm程の穴を掘って写真の幼木を植える。





















植えた苗木に潅水をして完成。
苗木とはいっても3年目の木なので今年は無理でも来年は実をつけて欲しい。

本日苗木2本植付けた。
あと8本台木が植えてあるので、5月下旬それにシャインマスカットを接木する。




































萌芽促進


3月中旬萌芽促進のため枝にポリエチレンのホースを被せた。
今年の結果面積の内半分程度にかけた。
ホース内の温度が上がるため発芽が促進され、生育・収穫が4〜5日早まるといわれている。
ピーク時の労力が分散され、出荷が早まることにより市場販売価格も少し高まる。



















ピーク時(6、8月)の労力は分散されるが、この時期余計な作業をすることになるので、あまりやられてはいない。
→その後結構普及していることが分かった。






















除草と消毒


除草機。
20アールを除草するのに2〜3時間かかる。
狭くて除草機が入らないところは除草剤を散布する。

この除草機はぶどうの木の根も切ることがあるので、ぶどう房の成長期はやらない方がいいらしい。


















こちらは消毒用動力噴霧機(動噴)一式。






















動噴は運搬用軽トラックとで完全セット。






















ぶどう園のハウスの一部にビニールをかけて屋根とし、下に農機具類を保管している。
我ながらgood ideaだ。





















ぶどう園の一方は民家に隣接しているので、消毒時に噴霧液が飛散しないようにビニールの幕を設置した。






















消毒しない時はビニールはまくりあげておく。
ハンドルで簡単に操作できる。






















伐採と剪定


1月下旬数本残っていたデラウエアを全て伐採。
これにより2013年度の収穫はシャインマスカットだけとなる。

写真に写っているボイラー、重油タンク、ファンは暖房ハウス用の設備で現在使用していない。
ファンは地中熱交換用のファンで、これで地中に埋まっているパイプに空気を送り込み地中熱を利用し、ボイラーの燃料(重油)節約を図る。
(ボイラーとは言っても水は使わない熱風機です)

→3月ボイラー、ファンを撤去















シャインマスカットの剪定前






















剪定後
(不要な枝をカットした)





















剪定枝は写真の機械(チッパー)により粉砕する。
CO規制下でも農家の剪定枝の焼却は許されているようだが、時間がかかるし火災の危険があるのでチップ化が主流。

このチッパーは能力は高いが価格も百数十万円と高いので数軒のグループで共有されている。
それを借り受けたもの。
農機具は何でも高いデス。(;_;)

















伐採したデラウエアの太枝や幹は薪ストーブを使う民宿が喜んで引き取ってくれる。



























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