”晴耕雨読”ぶどう園

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2013年栽培の様子(7〜12月)

記載が新しいものほど上になります。

剪定講習会


12/19 県の地区農務事務所による新規栽培者向けブドウ剪定講習会に参加。
講師は県の技術者と地区篤農家。
私は過去2シーズン書物に基づきやってきたが、今日は実地に教わって得るものがあった。

この園(笛吹市石和)はピオーネの温室栽培で、既に来シーズンに向けビニールが掛けられていた。(昨晩2cmの積雪有)



ぶどう栽培は10〜3月の半年は農作業が極めて少ない。
せいぜい施肥・剪定・園の修理くらいか。
従って枯露柿を作ったり、柚ジャムを作ったり・・・
(○○ヌーボーは違反だから造りません)












枯露柿粉を吹く


10月下旬皮を剥いて吊るし干しした枯露柿が十分乾燥して粉を吹き出したので、12月中旬平干しにした。
この白い粉は糖分で、粉を吹くのは甘い証拠。
平干しにすると形を整えるのに良い。

粉を吹く:こをふく



枯露柿はぶどう栽培とは関係なく、売り物用では勿論ないです。















干柿追加


友人から木になっている柿をもらった。
江戸一という渋柿らしい。
蜂屋柿程の大きさ。






























収穫すると約100個あった。
熟し過ぎの感有。
上手く干柿になったらその友人に”倍返し”ではなくて20%返し位か。




















皮を剥いてぶどう園のビニール屋根の下に吊るした。
これでトータル約160個。




















ハウス撤去


11/中旬 ハウスの屋根フレームを鉄クズ業者が撤去。
当ぶどう園はハウス(温室)として使用予定がないため、持ち主(地主)が撤去したもの。
私がビニール屋根をかけて下に軽トラ、除草機等を置いている部分だけは残してもらった。

鉄クズ相場がよくないので、撤去した鉄フレームは無料の上、業者には撤去料を払うらしい。
かつて中国で鉄クズ需要が旺盛だった頃は、相場は90円/kgだったのが今では30円/kgとのこと。



写真の左上にハウスの屋根フレームがまだ残っているが、隣のぶどう園のもの。
このぶどう園(10a)も持ち主は同じで、栽培者は私と同い年の会社定年退職者(ご夫妻)。
巨峰とピオーネの成園で同時期に借りた。
栽培ぶどう品種は異なるが色々情報を頂いている。
ハウス屋根フレームは近日中に同様に撤去される。









別の角度から。
ぶどうが枝を伸ばしていない部分が大分ある(60%)のがよく分かる。






















枯露柿作り


10月下旬、農協直売所で甲州百目(渋柿)を買って枯露柿(コロガキ:干柿)作りにトライ。
皮をむいた柿を熱湯で5秒程煮沸消毒し、ぶどう園のビニール屋根の下に吊るしてみた。
上手くいけば数週間で枯露柿になる。(らしい)

私の住んでいる隣町の甲州市松里は枯露柿作りで有名。
この辺りでは家々の庭に甲州百目(or甲州百匁とも書く)の木があり、今たわわに実っている。
昔は家々で枯露柿を自家用に作っていたが、昨今では収穫放棄する家も多いみたいだ。
→甲州百目は高く売れるため収穫放棄する家はないらしい。(その後の情報)















その後2回追加して現在60個。(11/22)
甲州百目:36個、蜂屋柿:24個
コスト:甲州百目@100円、蜂屋@30円
蜂屋柿は甲州百目の半分の大きさ



















甲州市松里のある農家の枯露柿(甲州百目)。(11/22)






















10万個はあるだろう。





















一心に皮を剥く女性たち。






















カボチャ最終収穫、25個。(10/26)
畑の横の小川で泥落とし。
近所に配るにも多過ぎる。
近所も実は辟易としている・・・?




















抑制収穫


10/11 袋とクラフト傘をかけて抑制収穫のためならせていた最後のぶどうを収穫した。
傷みや腐れも全然なく上等な出来。
色はやっぱり黄色が強過ぎるが、糖度は23、すごく甘い。

来年は忙しい収穫期を分散させるため、クラフト袋をかけて一部栽培してみよう。

→本年度の販売を総括すると、小房のため販売量は予想より少なかったが、販売額は品質向上@高により予想を上回ることができた。農協のご指導の賜物だ。(^-^)
直販のご利用もありがとうございました。
収穫時忙し過ぎてネットオークションには出品できなかった。














春先に接木した成功例。
デラウエアの主幹から出た新梢にシャインマスカットを接木したもの。
5ヶ月で大きく成長した。
来シーズンは実がなるだろう。



















春先に1本植えたカボチャの苗が100坪程に広がって、いまだに花を咲かせ実を着け続けている。
既に数十個収穫した。
近所・親戚・友人に配ったが、農協の直売所に依頼して売ってもらう手もあったな。





















土壌分析


10/4 県のぶどうセミナーで土壌分析実習。
新規ぶどう栽培者が持ち寄った其々の園の土壌分析を行い、後日、結果に基づき土壌管理の講習を受ける。

→結果、当園の土壌はN,P,K,Ca,Mg,pHとも最適領域だった。
木が若いぶどう園は肥料過多は徒長を助長するだけでよくない。



















さつまいも収穫


9/25 て!サツマイモ大豊作じゃん。
その上巨大ずら!






















優良園視察


9/20 県の地区農務事務所によるセミナーの一環として、ブドウ優良園視察に参加。
平成23年度の県果樹・野菜共進会で最優秀賞受賞の農家。(笛吹市一宮町)

ぶどう栽培面積80a。
今年の私の収穫高の12倍を主にご夫婦で収穫出荷作業している。(週末はご子息夫妻4人の手伝い有) 大いなる驚きであった。



















台風襲来


9/16 台風18号山梨直撃。
写真は台風一過当園付近の濁流渦巻く笛吹川の様子。

収穫がほぼ終了している当園には被害無し。
抑制収穫実験中の約30房にも被害無し。

台風襲来と言っても、大風は無く大雨のみ。
昨年6/19にも台風4号が直撃したが、大風は無く当園には被害は無かった。(県西のすもも園には落果が少しあったらしい)
43年振りに山梨に住んでみて、大風は吹かない所だというのが分かった。
盆地地形が影響しているのだろう。
大雨は上流のダムでコントロールされる。山梨県にはダムは必須だ。

→その後の報道によると、県北ではリンゴの落果、稲の倒伏の被害があった。










通常時の笛吹川。(9/27)






















シャインマスカットの出荷できなかった小房の粒を使って”ジュース”絞りにトライ。
糖度18〜22。





















シャインマスカットは果肉が皮離れしないので、昨年はジューサーで絞ったが、今年は豪快?に足と手で潰してみた。(写真)
ヨーロッパのある地域では女の子が足踏みでぶどうを絞ってワインにする伝統がある。

このまま放っておくと発酵してしまうので、ガーゼで濾して早く飲んでしまわないと・・・




















収穫ほぼ終了


9/3の収穫をもって今シーズンの収穫がほぼ終了した。
初収穫(8/18)から17日で終了してしまった。
シャインマスカットは成熟が進むと黄変し、市場価格が低下するので、黄変前に収穫が集中する。
ぶどう栽培で一番忙しいのは収穫時だということがよく分かった。
昨シーズンは3a(アール)程のシャインマスカット収穫面積が、今シーズンは若木が枝を広げ9a程になった。
来年は更に枝を広げ、23a(2,300u=約700坪)のぶどう園がほぼ成園になる。
今年の収穫の忙しさを思えば、来年の収穫作業を一人でやり遂げる自信がなくなってきた。何せ”晴耕雨読”なもんで・・・(´・_・`)
















収穫がほぼ終わったとは言っても、若木2本のぶどうは写真のように黄変しにくいように袋を被せもう少し生らせておくことにしている。
できれば10月上旬まで。
抑制収穫の実験である。
友人・親戚用のぶどう狩り用ぶどうにも使える。



















9/2友人夫妻がぶどう狩りに来園。
当園は観光ぶどう園ではないが、ぶどう狩りはできる。






















重さ階級


重さの階級に3L、2L、Lがある。
3L:550〜650g
2L:450〜550g
L : 350〜450g



我が園のぶどうは房の形がよくない。(味は同じだが)
房形は等級(秀、○秀、良、A、等の品質等級)判定の1つの要素。
第一回目ジベレリン処理時期と摘粒がよくなかったものと思われる。

シャインマスカットを高級ぶどうとして販売戦略を立てている農協の共選検査は厳しい。











3L、2Lの房は農協(JAフルーツ山梨)の舟形袋に入れてダンボール箱に詰める。






















Lの房はプラスチックのボックスに入れてダンボール箱に詰める。
舟形袋にしろプラスチックボックスにしろそのまま小売店の店頭に出されてもOK。



基本的に青果市場でのkg当りセリ価格は3L・2Lの方が高いが、意外にLも健闘している。
ボックス入は小売店が売り易いというのがあるらしい。



→今年はkg当り市場セリ価格ではL>3L・2Lという現象が起こった。
シャインマスカットの木の成長と栽培技術の向上が進み大房(房@高い)が多くなり、小房が不足した?
結果として栽培ビギナーの私は得をした?
勿論、小房ばかり作っていたら収穫高が少なくなり販売高は増えない。










収穫たけなわ


8/22収穫のこのぶどうは糖度20度、670g。
当園は未だ若木が主体なものだから、小房が多く、このような大房は残念ながら少ない。
若木は木の成長に養分を回すので、ぶどうは小粒・小房となる傾向がある。
マア、栽培技術の問題もあろうが・・・



















家庭菜園コーナーでは、その後プリンスメロンが更に3個結実した。
半月程降雨が全くないので内1つが割れてしまった。
それとも急な水遣りがよくなかった?





































糖度11度、ジューシーで普通の甘さ。























急に多忙な日々に


シャインマスカットは成熟が進むと糖度の上昇が急激で、初出荷の翌日にはもうこんなに収穫できた。(これで約100kg)
→識者の指摘では、このように大房系のぶどうを重ねるのはよくない、精々二層。





















共選とは言っても重さの仕分けと箱詰めは個人でやらなければならない。
狭い作業部屋をいかに効率よく使うかが鍵。(中央のポリタンクは腰掛として使用)
小房が多いナ。






































初出荷


昨日収穫したシャインマスカットを本日(8/19)ささやかながら初出荷。
過日、農協指導員に糖度チェックをしてもらい、収穫にゴーサインが出ていた。
今年の初出荷は昨年より8日早い。
気温が高かったことと萌芽促進が影響している。

生産者(農家)は自分で房ごと重さを量ってL、2L、3L等に仕分けて箱詰めする。

















糖度18度以上、出来はマアマア。
このぶどうは重さ450〜550gの2Lのもの。





















近くの農協支所へ早朝に持ち込みする。
6:40時現在まだ荷物は少ない。
7:30時ここから農協の共選所へ搬送され、農協検査員により箱ごと秀、良、A等に等級判定される。
午後、トラックに積込まれ首都圏他の青果市場へと向かう。
明朝、青果市場でセリにかけられ卸、小売店に引き取られ、その日以降小売りされる。


















出荷目合わせ会


山梨市地域のシャインマスカット(露地栽培)がいよいよ収穫時期を迎えつつある。
8/12 出荷の目合わせ会が農協(JAフルーツ山梨)の日川共選所(共同選果所)で開催された。
つまりこれは、品質規格統一のための確認会です。



露地栽培:ハウス栽培ではない普通の栽培方法
















糖度は18度以上が条件で、粒揃い、色、形状等により、秀・まる秀・良・A等に等級分けする。
写真の表示にあるようにこれらの房の重さは510〜670gと立派だが粒が小さいので○秀と良。





















粒が大きくて揃っているものがよい、房の形もよい→秀。
重さは510〜630gある。





















出荷先行産地:甲府市農協のシャインマスカット。
甲府市は山梨市に比べて標高が100m程低いため成熟が早く、出荷が既に始まっている。
出荷先市場へのトラック同載のため同共選所へ送られてきた。




















JAフルーツ山梨 日川共選所の様子。(8/12)
この時期、シャインマスカット(露地)は山梨市管内では未だ出荷はない。
桃の出荷はほぼ終わり、現在ぶどうの出荷は巨峰、ピオーネ、藤稔が主。




















当園のシャインマスカットの様子。(8/12)



農協の指導員が来園し所々糖度をチェックし、OKが出れば出荷できることになる。
今日現在最も進んでいる房で糖度17〜18度であった。(自己測定)
もうすぐ出荷できるものと思われます。
















他園1の様子。(同)
房の形が揃っている。





















他園2の様子。(同)























糖度上昇中


シャインマスカット順調に成熟中。
この房は最も進んでいるものの一つ、かつ大房で形もよく粒も大きい。Very good ! (8/7)
糖度13度、もう食べても甘いが、出荷基準が18度なので収穫・出荷までもう少し。





















スイカ収穫


8/2 遂にスイカ収穫
直径23cmと小ぶり





















中は赤く完熟
写真の糖度計で測ってみると11度だった。
普通のスイカの甘さだ。

農協の直売所で買った桃(品種:なつっこ、@450円)が8度だった。
色が素晴らしい割、値段の割には全く物足りない。
マア、桃は追熟するようだが。
試しに現在のシャインマスカットを測ってみると11.5度だった。
シャインマスカットの出荷基準は18度なので、あと2週間は必要と思われる。
ぶどうは追熟しない。














ウドン粉病、他


7/29 ごく一部の房(ゼロコンマ数%)にウドン粉病の微かな兆候が見られた。
放っておくと8月中下旬の収穫頃にはカビ状化し、商品価値はなくなってしまう。
強力な伝染力はないが、今の内に淘汰した方がよい。




















残念だが涙を呑んで淘汰(切除廃棄)。






















キュウリは大豊作。
1本の苗だけなのに毎日数本の形のいいキュウリが収穫できている。
(7/29撮影、以下同)




















ミニトマトも順調に収穫。






















トウモロコシは芽かきを怠り2〜3本を生らせてしまった。






















従って出来は悪いが味はマアマア。
(品種:ゴールドラッシュ)





















カボチャも豊作。
大きいのがゴロゴロ。





















完熟プリンスメロン収穫。






















美味だった。(^O^)























野菜のその後


7/5 ジャガイモ半分収穫。
小粒が多いので残りは10日後にしてみよう。





















7/10 プリンスメロン7〜8cm大に成長。
これ1つだけ。





















同 スイカは15cm大に。
もう1つあり。
何とか完熟に育てて収穫したい。




















同 カボチャは20cm大に。
もうそろそろ収穫かな?
他にも小さいのが10個程あり。




















キュウリは毎日数本収穫。

インゲン、ミニトマトも同様。

ナス、オクラ、ピーマンは育ちが悪い。(昨年はよく採れたのだが)




































摘粒


8/21 収穫、糖度20度、重量480g
房内に空きが見える、ヤッパリ粒を抜き過ぎたか・・・




















                         

摘粒後順調な成長を見せている。(7/29)





















                          

例えばこの房、現時点(7/2)一見素晴らしい様に見えるが、粒数が多過ぎてビッシリで8月中旬の収穫まで粒が肥大する余地が少ない。
こういう房は摘粒を行う。(本来はもっと早い小粒の時期にやらなければいけないが、見落としていたもの)
ハサミで粒を抜いて、残った粒に肥大の余地を与えるのである。

写真にポインタを当てると摘粒後の房が見れます。
(チョット粒抜き過ぎかな?)

この摘粒作業というのは細かい作業できつい。肩が凝る。
日本で開発された大房大粒系のぶどう(巨峰・ピオーネ・シャインマスカット・etc.)では摘粒を行う。
日本独特の栽培技術と思われる。
房数が多いと“拷問”の様な作業だ。
この時期他の作業は無いので、マア、ラジオでも聞きながらゆっくりやるしかない。











接木と野菜のその後


5月中旬に行った接木の成功例。
接木のピオーネに葉っぱが芽吹いて成長している。
(7/1撮影)




















こちらは失敗例。
デラウエアの台木にシャインマスカットを接木したが枯れてしまった。
(同)

10例程の接木で半分成功、半分失敗。


















野菜は順調に成長。
枝豆、キュウリ、ミニトマト、オクラ、ナス、インゲンを収穫中。
カボチャは成長著しく数個が結実中。
トマト、ピーマンも結実中。



















スイートコーンも順当?に生育中。






















サツマイモもマアマア順調。






















ぶどう園のそばでは西関東連絡道路(国道140号バイパス)の延伸工事が続いている。























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